レイカーズにとってクイン・クックは一番の当たりくじ?

ロサンゼルス・クリッパーズは、トレードでポール・ジョージを獲得し、その直後にカワイ・レナードがクリッパーズと契約したことで一気に今オフの勝者となった。 一方、レナード争奪戦に敗れたロサンゼルス・レイカーズはその後、注目すべき複数選手との契約が報じられている。デマーカス・カズンズとダニー・グリーンを獲得し、ラジョン・ロンドとの再契約、そして、ゴールデンステイト・ウォーリアーズに所属していたポイントガードのクイン・クックと2年契約を結んだ。 この4選手の中で、一番知名度が低いのはクックだろう。しかし、レイカーズが最近獲得した選手の中で、クックが一番の当たりくじであると解析する専門家もいるようだ。その理由は以下の通り。 クックがレイカーズにとって必要な優れた外からのシューターであること。 レブロン・ジェームズが本領発揮できるのは、優れたアウトサイドシューターに囲まれている時だが、レイカーズの元球団社長のマジック・ジョンソン氏は、昨シーズンの前に優れたシューターを獲得することはできなかった。その後、シーズン途中にレジー・バロックを獲得するも時はすでに遅かった。 この経験から学んだレイカーズのフロントオフィスは今オフにグリーンとクックを獲得。クックに至っては、昨季の平均が6.9ポイント、2.1リバウンド、1.6アシスト、そしてスリーポイント成功数1.1本と、数字だけを見ると決して優れてはいないが、プレータイムが平均14.3分と短いことを考慮しなければならない。2017-18シーズンは平均22.4分間プレーしており、9.5ポイント、スリーポイント成功数1.4本、スリーポイント成功率44.2%をマークしていたことを考えるとレイカーズでも活躍が期待されている。 そして、二つ目の理由はクックと格安で契約できたことだ。 2年600万ドル(約6億5000万)という低額でクックと契約できたことはレイカーズにとって大きい。これはグリーンが2年3000万ドル(約33億円)でサインした契約の約5分の1という安値となっている。 最後の理由は、チャンピオン経験者であること。 チームメートのジェームズ、ロンド、グリーンといった優勝経験者とともに、若手選手をプレッシャーのかかる状況下でリードするという役割が期待されるだろう。 レナードを獲得できなかった場合の代替案を着々と実行したレイカーズ。クインに関しては、最初はグリーンの脇でレイカーズの穴を埋める小さな役割を担うことが予想されるが、今後はチームの重要なプレーヤーとして開花する可能性も秘めている。 文:ビタラフ アドル

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