今季のニューヨーク・ニックスは、観る者に感動を与えたチームの一つだった。カンファレンス準決勝で無念の敗退となったが、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)は攻守でリーグトップ5入りすることを目標に掲げている。 ニックスはジェイレン・ブランソンとジュリアス・ランドル中心のチーム作りを進め、昨年末にはRJ・バレットをラプターズへ放出した。レギュラーシーズンで50勝32敗の成績を残してイーストの第2シードを獲得すると、プレイオフ1回戦でフィラデルフィア・76ersをシリーズ4勝2敗で撃破。続くカンファレンス準決勝ではインディアナ・ペイサーズと対戦し、先に王手をかけたが、怪我人に苦しんだこともあってシリーズ3勝4敗で涙を呑んだ。 シボドーHCは教え子であるブランソンが共同ホストを務めるポッドキャスト『Roommates Show』に出演。「オフェンスは7位、ディフェンスは9位だったと思う。どちらもトップ5に入る可能性があると思うし、それを目指していきたい。チームをチームとして機能させることが最大のチャレンジだ。私は自分のチームを誇りに思っている」と語った。 ニックスはレギュラーシーズン、112.8得点はリーグ19位、108.2失点は2位、オフェンスレーティング117.3は7位、ディフェンスレーティング112.4は9位。16チームが出場したプレイオフでは、109.9得点は4位、112.0失点は13位、オフェンスレーティング118.1は3位、ディフェンスレーティング120.6は15位だった。 守備指導に定評のあるシボドーHCだが、「オフェンスとディフェンスのレーティングでトップ10に入ること。そして、それをトップ5に押し上げたい」と続け、攻守でトップチームになることを目標に掲げていた。