10月26日(土)午前11時、八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナでフェニックス・サンズと対戦する。
ともに開幕戦を制しているが、その勝ち方は対照的だった。レイカーズを率いるJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は、プレシーズンから「スペースを有効的に使う」と唱えていたものの、初戦の3ポイントはわずか5本しか決まらず。それでもオフェンシブ・リバウンドを15本奪い、ペイント内で72点を挙げるなどインサイドを制圧した。理想的なオフェンスとはならなかったが、別の戦い方でも勝てる柔軟性が感じられた。 サンズのマイク・ブーデンホルザーHCは3ポイントを軸に攻めてくる。初戦のロサンゼルス・クリッパーズ戦でも15本を沈め、成功率は39.5%を記録。ミルウォーキー・バックスを率いていた当時は3ポイント試投数でリーグ5位以内に4度ランクインし、「長距離砲で勝つ」試合が多かった。新天地でも3ポイントがチームの命運を握りそうだ。 それぞれ持ち味があるなかで、どちらが相手を上回るか。新指揮官の手腕が問われる。
最大の注目ポイントは、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)とケビン・デュラント(サンズ)のレジェンド対決だろう。2人合わせて、通算6万9439点、5度のMVP、オールスター出場34回と華々しい経歴を誇る。17年目のデュラントは初戦のクリッパーズ戦で、後半の18点を含む25点を挙げた。またオーバータイムに持ち込む同点シュートを沈めるなど、得点力だけでなく勝負強さも健在だ。 自身22度目の開幕戦を迎えたジェームズも、豪快なダンクなどで16点を記録。負担を減らしたいというレディックHCの方針により、オフ・ザ・ボールでの動きを多く求められるが、局面では「キング」にボールを集めるのは確実だ。衰え知らずの両スーパースターから目が離せない。
NBAで6シーズン目を迎えた八村塁は開幕戦でチーム2位の18点に加え、プラスマイナスではチームトップの+19を記録した。前半からリーグ屈指のショットブロッカーであるルディ・ゴベアを相手に豪快なポスターダンクを繰り出し、ブロックやリバウンドにも積極的に絡むなど攻守で存在感を発揮した。 リバウンドはチーム3位タイの5本、うち3本はオフェンシブ・リバウンドと得点以外でも結果を残した。試合後の会見でも「リバウンドはアグレッシブに絡んでいきたい。特にオフェンシブ・リバウンドはね」と、本人もリバウンドに強い意識を見せている。サンズ戦でも同様のパフォーマンスを披露できるか。