セルティックスのダニー・エインジ球団社長が会見

今年のボストン・セルティックスは、イースタン・カンファレンス・セミファイナルでミルウォーキー・バックスに敗れた。それ以降、セルティックスは来シーズンに向けた準備を進めているようだ。 現地6月5日、セルティックスのダニー・エインジ球団社長が会見を開き、ブラッド・スティーブンスHC（ヘッドコーチ）の今後や、今夏にフリーエージェントになるカイリー・アービングの去就、センターのアル・ホーフォードとの契約についてなど、ファンが気にしている様々なトピックに答えた。 エインジ球団社長は5月上旬に軽い心筋梗塞で入院したが、すでに病状は回復に向かっているため、彼のチームにおける役割は今後も変わらないそうだ。 今夏にフリーエージェントになるアービングに関して、エインジ球団社長は、セルティックスのファンと同様にしばらくは状況を静観する構えのようだ。バックスに敗れてプレイオフから敗退した直後のインタビューで、アービングとのシーズン最後の話し合いの様子について聞かれたエインジ球団社長は「良かったよ」と答えていた。しかし現在の状況について、彼は「わからない。今はそれ以上のことは言えない。正直なところね。だが、我々は会話を続けている。どのような結果になるかは、しばらく様子を見ないとわからない」と話している。 一方で、ホーフォードとの再契約については明るい見通しがあるようだ。ホーフォードにはあと1年間のMAX契約が残っているが、アービング同様、彼もプレイヤーオプションを行使することで今夏にフリーエージェントになる権利を持っている。エインジ球団社長は、ホーフォードとの再契約が今夏の最優先事項だと考えているようだ。 また、エインジ球団社長はスティーブンスHCに関して「全くと言っていいほど心配していない」と答えている。スティーブンスHCは、セルティックスでのここまでの6シーズンで通算270勝222敗という成績を残している。しかし、今年のプレイオフで早々に敗退したことで、彼の去就が注目されるようになった。この件に関して、エインジ球団社長は「ブラッド以外のヘッドコーチは考えられない。今シーズンの経験を経て、彼はもっと良いコーチになるはずだ。彼に関して、私は 全くと言っていいほど心配していない」とコメントしている。 さらに、エインジ球団社長はテリー・ロジアーとゴードン・ヘイワードについても言及した。 ESPNの番組で「チームが現状のままなら、俺はセルティックスを出たい」と発言したロジアーに関して、エインジ球団社長は「私はテリーの大ファンなんだ。選手がメディアで色々と話すことは、私はあまり好きではないんだ。だが、私はテリーの大ファンだ。ちゃんとした環境と役割を与えれば、きっと彼はチームに残るはずだ」と話している。ロジアーも、今夏に完全フリーエージェントになる。 大怪我により昨シーズンを棒に振り、今シーズンに入っても調子は上がらなかったものの、プレイオフで活躍を見せたヘイワードについて、エインジ球団社長は「来シーズンのゴードンの活躍を楽しみにしている。彼は熱心に練習する選手だ。彼は毎日5〜6人のコーチと一緒に練習している。彼は多くの時間をかけて練習している。ゴードンはきっと来シーズン活躍するはずだ。プレイオフでのバックスとの対戦で彼が不調だったことは気にしていない。むしろ、私はそれが良い機会だったと思っている。私はゴードン・ヘイワードという選手に何の不安も感じていない。彼の将来性も心配していない。もし、彼が自分の望むような選手になれていないとしたら、それは彼の責任ではない」とコメントしている。