「ポジションに制限はない」 スパーズのビクター・ウェンバンヤマがトレーニングキャンプでの役割と充実ぶりを明かす

NBAドラフト2023でサンアントニオ・スパーズから全体1位指名を受けたビクター・ウェンバンヤマが、自身の役割について語っている。224㎝の高さを誇る大型ルーキーは、センター(以下C)かパワーフォワード(以下PF)か、はたまたスモールフォワード(以下SF)での起用が考えられているなか、トレーニングキャンプではあらゆるポジションを託されているようだ。 「(ポイントガード/以下PG)トレイ・ジョーンズ、(Cの)ザック・コリンズ、時には(シューティングガード/以下SG)のデビン・バッセルと同じ役割を担うこともある。制限はない。多くのセットプレイで自分がどこにいるかによる。PGやウィングもやるよ。大したことじゃない」 トレーニングキャンプ前に行なわれたオープンランでは、様々なラインナップが試された。その期間を通して、ウェンバンヤマは新しいチームメイトとのプレイに慣れることができたという。 「お互いを知るためにとても役に立った。オープンランではゲームがより自由になる。チームメイトの特徴をコート上で見ることができるんだ。あと2~3日で、もっと激しく、そしてとても有益なものになると確信しているよ」 スパーズはトレーニングキャンプ最初の2日間でディフェンスの練習に時間を割いたという。ウェンバンヤマにとって真新しいシステムだったというが、「難しいけどコートにいる時は集中しないと。一瞬でも注意力が散漫になると、次の15分間はもうダメだから」と、少しでも早く吸収するために全力で臨んでいると語る。 すでにグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)から怒鳴られたことを明かしたウェンバンヤマだが、「怒鳴られて良かった」と笑いながら答えているところからも、自信を持ってキャンプに臨み、確かな手応えを掴んでいることが窺い知れる。 スパーズのプレシーズンゲーム初戦は、日本時間10月10日(現地9日)に行なわれれるオクラホマシティ・サンダー戦だ。どのような起用のされ方をするのか、そしてどれだけの力を発揮できるのかなど、ウェンバンヤマの一挙手一投足が注目されそうだ。

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