ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、8月末に公開された『New York Times』のインタビューで、チームが再建期に突入した場合には移籍も検討する可能性を示唆した。長らくバックス一筋と語っていた大黒柱の発言は驚きを持って紹介されたものの、チームメイトであるクリス・ミドルトンにとっては特に気になるようなものではなかったようだ。「彼が契約延長交渉で毎年のように言っていたことだと思う」とコメントしている。 無論、それはアデトクンボを突き放しているのではなく、契約はビジネスであることをミドルトンが深く理解しているからこそ。加えて、チームメイトとして長く一緒にプレイしたい気持ちを明かしたのと同時に、アデトクンボの狙いについても考察している。 「彼はフランチャイズ史上最高の選手の1人。彼がそのようなことを言うのは、チームや組織に対して、自分たちが優勝できる位置に居続けたいと思っていることを示したいだけ。みんなにプレッシャーをかけ続けたいだけだと思う。そしてそれは彼自身にもだ。彼は他者を指摘するだけではなく、毎年より良くなるために自分にプレッシャーをかけていると思う」 昨季バックスはプレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートに敗退。マイク・ブーデンホルザー前HC(ヘッドコーチ)を更迭してエイドリアン・グリフィン新HCを招聘し、新シーズンに備えた。ミドルトンは、「チームとして、組織として、次のレベルに到達するためには何かを変えなければならなかった」とコメントしている。 ミドルトン自身も昨季はケガに悩まされ33試合の出場にとどまったが、オフには3年1億200万ドルで再契約を結んでいる。相棒アデトクンボと長く一緒にプレイするためにも、新シーズンはプレイオフ1回戦負けのリベンジを果たし、2021年以来の優勝を成し遂げられるか。