オクラホマシティ・サンダーのチェット・ホルムグレンは、215.9cmという高さとは対照的に88.5kgとガード並みの体重しかない。その軽さが自慢の機動力を実現している一方で、線の細さを指摘する声もしばしば聞かれる。 そうした声はホルムグレンの耳にも届いているだろうが、だからと言ってむやみやたらに体重を増やす考えはないようだ。元NBA選手のマット・バーンズとスティーブン・ジャクソンが運営するポッドキャスト 『All The Smoke』に出演した際に、自身の考えを明かしている。 「現代のゲームにはたくさんの要素が詰まっている。動けなきゃいけないし、いろいろなことができるようにならないといけないんだ。だから、必ずしも体重を増やすことが重要というわけではない。より強く、よりアスレチックになろうとしている。間違った体重の増やし方はしたくないんだ。単純に肩幅が大きくなったところで、動きが鈍くなったり、動けなくなったり、膝が痛くなったりする。自分のプレイにどう影響するのか、身体全体に気を配っているんだ」 右足リスフラン関節損傷のためNBA1年目となる2022-23シーズンを全休していたホルムグレンだが、今年のサマーリーグ初戦では29分出場して15点、9リバウンド、2アシスト、4ブロックを記録するなど元気な姿を見せた。本格的なデビューイヤーとなる2023-24シーズンの開幕までに、体格面も含めてさらに仕上げてくるに違いない。