プレイオフ1回戦でロサンゼルス・レイカーズに敗れた後、メンフィス・グリズリーズから再契約の意思がないと明かされたディロン・ブルックスが、ヒューストン・ロケッツと4年8000万ドルという大型契約で合意したと報じられている。 キャリア6年目の昨季は73試合に出場して平均14.3点を挙げ、オールディフェンシブ2ndチームにも選出。一方でキャリアワーストのフィールドゴール成功率(39.6%)に落ち込み、リーグ最多のテクニカルファウル18回を記録するなど精彩を欠く場面も多々見られた。レイカーズとのシリーズではレブロン・ジェームズを挑発してヒール役を演じたものの、結果を残せず。そんなブルックスが大型契約を手にしたことで、インターネット上ではロケッツの判断を疑問視する声も少なくなかったのだ。 しかし、元NBA選手で現在は『ESPN』のアナリストを務めるJJ・レディックは、ブルックスを高く評価している。自身のポッドキャスト番組『The Old Man&The Three』で次のように述べている。 「彼は良い選手で、価値がある人材だ。何度も言ってきたけどもう一度言うよ。自分がチームを作るならディロン・ブルックスのような選手が欲しいね。相手の邪魔をする選手がね。彼のようなしつこい守備ができるレベルのヤツが欲しい。彼はオールディフェンシブチームに選ばれるようなタイプで、チームにはこういう選手が必要だ」 若手の多いチームでは、持ち前の守備とリーダーシップを発揮することが求められる。プレイオフで評価と信用が失墜してしまったブルックスだが、自身を高く評価してくれたロケッツで期待に応えるパフォーマンスを発揮できるか。