ウエスト第2シードのメンフィス・グリズリーズは、プレイイン・トーナメントでミネソタ・ティンバーウルブズを破って第7シードを獲得したロサンゼルス・レイカーズとプレイオフ1回戦で対戦する。名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスは、シリーズの明暗を分けるキーマンにジャ・モラントの名前を挙げている。 今季も51勝31敗の成績を残したグリズリーズは、平均26.2得点を挙げた若きエースのモラントを筆頭に、初の平均20得点超えを果たしたデズモンド・ベイン、2年連続ブロック王のジャレン・ジャクソンJr.、ディロン・ブルックス、タイラス・ジョーンズなどバランスの良い戦力を揃える。 しかし、スティーブン・アダムス(右膝後十字靭帯捻挫)とブランドン・クラーク(左アキレス腱断裂)がプレイ不可能のため、レイカーズのアンソニー・デイビスがインサイドで猛威を振るえば、ジャクソンJr.の負担が大きくなるのは必至だ。 そのなかで、スティーブン・A・スミスは『ESPN』の番組『First Take』に出演した際、デイビスよりもモラントの方がシリーズの行方を占う影響をもたらすと展望した。 「(キーマンは)ジャ・モラントだ。いい戦いになることを期待している。(レイカーズの)アンソニー・デイビスが悪いシリーズを過ごすとは言っていない。彼は寝ていても平均28得点、10リバウンドを記録できる。でも、ジャ・モラントのプレイ、衝撃的な才能、チームメイトを活気づけ、鼓舞し、ステップアップさせる能力は、このシリーズ、特にホームコート・アドバンテージを持っている時にXファクターになり得ると思う。アンソニー・デイビスがコートに倒れるたびに、彼が立ち上がれないんじゃないかと心配になる」 拳銃所持の疑惑などリーグに不利益をもたらす行為があったとして、シーズン中に長期の出場停止を受けたモラント。持ち前の才能を存分に発揮することができるだろうか。