フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のジョエル・エンビードは、プレイオフ1回戦第6戦で右眼窩骨折と軽度の脳震盪に見舞われ、欠場が続いている。日本時間5月7日(現地6日)に行われるマイアミ・ヒートとのカンファレンス準決勝第3戦は欠場濃厚だが、まだ復帰の可能性も残されているという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えた。 シクサーズは4月29日(同28日)に行われたトロント・ラプターズとのプレイオフ1回戦第6戦を132-97で制し、シリーズ成績4勝2敗でカンファレンス準決勝へ駒を進めた。しかし、この試合の第4クォーター途中にエンビードが相手のパスカル・シアカムから顔面に肘打ちを食らい、眼窩骨折と軽度の脳震盪を起こしたことで、無期限離脱が決まった。 エンビード不在でヒートとのカンファレンス準決勝に臨んでいるなか、第1戦は92-106、続く第2戦は103-119とアウェーで2連敗。レギュラーシーズンにおいて、ペイント内得点でリーグ7位の計816得点、セカンドチャンスで同12位の計203得点を記録した主軸の穴を埋められていない。 5月7日の第3戦は欠場濃厚とされ、チームを率いるドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も「まだクリアすべきハードルがある。私は医者ではないのですべては分からない。脳震盪プロトコル以外にも乗り越えなければいけない」と、厳しい状況に変わりはないとしている。しかし、ウォジナロウスキー記者のレポートによれば、まだ直前で出場可能なステイタスに変わる可能性はゼロではないという。 ヒートのエリック・スポールストラHCは「彼(エンビード)が戻ったら劇的に変化するだろう」と語っており、エンビードの状況次第で、シクサーズの巻き返しがあるかもしれない。