ブルックリン・ネッツは日本時間3月11日(現地10日)に敵地で行われたフィラデルフィア・76ers(シクサーズ)戦で129-100と快勝を飾った。トレード期限最終日にジェームズ・ハーデンとベン・シモンズの交換トレードに踏み切ったなかで、“シモンズのために”という思いがネッツの選手を奮い立たせたという。『ESPN』のニック・フリーデル記者が伝えている。 ネッツはトレード期限最終日の2月11日(同10日)、ハーデンとポール・ミルサップを駒に、シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンドを獲得する改革に踏み切った。チームは、ケビン・デュラントが離脱していた期間に泥沼の11連敗を喫するなど調子を落としていたが、“因縁の相手”とも言うべきシクサーズ相手に一丸となって戦った。 76ersに一度もリードを許すことなく、最大36点差。シモンズは欠場だったが、デュラントが25得点、カリーが24得点、アービングが22得点と主力が活躍した。 フリーデル記者によれば、シモンズがウォーミングアップでコートに足を踏み入れた瞬間、76ersファンからブーイングが降り注ぎ、約20分間、パティ・ミルズのシューティング練習をサポートし、リバウンドしてパスを出していたという。 デュラントはシモンズに関して、「俺たちはベンをブラザー(兄弟)だと見なしている。彼が(この試合で)プレイすることはないと知っていた。ファンにはコート上のことに集中してほしいと思っていた。チーム(76ers)は大量リードで負けているわけだから、ベン・シモンズにチャントを送るのは難しいだろう」と言及。アービングも「このリーグでトレードされると、対処するのは簡単ではない。別都市に場所を移さなければいけないから、俺たちは両手を広げて彼を歓迎した。今夜プレイしてみて、間違いなくベンの存在は俺たちの心にあると感じた。彼のためにもいいプレイをしたかった」と思いを口にしていた。