サンアントニオ・スパーズは、日本時間3月12日(現地11日)のユタ・ジャズ戦で104-102と勝利。今季26勝目(41敗)を挙げ、チームを率いるグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)が通算勝利数で歴代単独トップに踊り出た。 1996年からスパーズを率いること26年目、ポポビッチHCはこれまでリーグ優勝5回(1999、2003、05、07、14年)に導き、最優秀コーチ賞も3回(03、12、14年)受賞。1998年からNBA史上最長となる22年連続プレイオフ進出、メジャープロスポーツで最長期間HCを務めるなど、名将として名を刻む。 そのなかで、ジャズ戦では新たな勲章を手にした。最大15点差をつけられる苦しい展開ながら、27得点を挙げたデジャンテ・マレーを中心に反撃し、第4クォーターに40-28と攻勢をかけて逆転勝利を飾った。 これでポポビッチHCは、歴代単独トップの通算1336勝目に到達。2030試合での達成は、ドン・ネルソン(1335勝/2398試合)やレニー・ウィルケンズ(1332勝/2487試合)らと比べてもかなりのスピード記録となった。 記録を抜かれる形となったネルソンは、「君が世界的にバスケットボールのためにやってきたことは素晴らしい。最も誇らしいのは、私の勝利数を超えて君が1位になったことだ」と祝福。アダム・シルバーNBAコミッショナーも「スパーズでのグレッグ・ポポビッチの成功は、私たちのリーグで前例がないものであり、彼がキャリア最多勝利記録を保持したことはその成功を表すにふさわしい。彼のリーダーシップと、バスケットボールへの揺るぎない献身は、世代を超えて選手やコーチから広く称賛されている。コーチ・ポップの伝説的なキャリアに、また新たな偉業が追加された。おめでとう!」と声明を発表している。 また、ティム・ダンカン、トニー・パーカーとともに、ビッグ3としてスパーズの黄金期を支えたマヌ・ジノビリも、自身のツイッターで「おめでとうございます。唯一無二の存在!」と、恩師にメッセージを送っていた。