ニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンは、オフシーズンに右足を骨折した影響で、3年目の今季ここまで1試合も出場していない。トレードで加入したCJ・マッカラムがまだ直接話せていないことを明かしているが、かつて同僚だった元NBA選手のJJ・レディックは、21歳の逸材が抱える課題について指摘している。 2019年ドラフト全体1位指名のウィリアムソンは、ルーキーイヤーは右膝半月板損傷により、24試合の出場止まり。2年目の昨季は61試合でコートに立ち、平均27.0得点、7.2リバウンド、フィールドゴール成功率61.1%の成績を残し、オールスターにも初選出されていた。 しかし、オフシーズンに右足を骨折し、開幕から欠場。回復が思うように進まず、昨年12月には骨折部位の骨癒合を促進する注射を受けたことが発表された。個人のリハビリに専念しているものの、すでにシーズン50試合以上が消化した今なお、復帰の目途は立っていない。 ペリカンズで約1年半同僚だった元NBA選手のレディックは『ESPN』の番組『First Take』に出演した際、ウィリアムソンのプロとしての意識の低さを厳しく指摘している。 「チームスポーツでは、個々人にアスリートとしての責任がある。身体のメンテナンス、自分の仕事、チームメイトに投資する。ザイオンにはそういった責任を感じられない。彼はルーキーイヤーの状態に戻ってしまった。私は彼のチームメイトだったが、『孤立していた』と言っていい。間違いない表現だ」 2月のトレードで加入したマッカラムがウィリアムソンと「直接話せていない」と発言したことに関しても、レディックは「今は怪我をしてチームを離れていると思うが、リーグでベスト50に入る選手で、デュオを組むはずの男だ。手を差し出して、『ようこそ』と言うべきだ」と自らの見解を述べた。 一方で、レディックは「コート上でのプレイは素晴らしかった。100%間違いなくね。彼のプレイと同じことをできる選手はいない」とウィリアムソンのポテンシャルは認めている。それだけに、「チームメイトとしてしなければいけない行動というものがある。これは心配の種だね」と警鐘を鳴らしていた。