ニューヨーク・ニックスのケンバ・ウォーカーは、日本時間12月26日(現地25日)に行われたアトランタ・ホークスとのクリスマスゲームで10得点、10リバウンド、12アシストとトリプルダブル達成し、101-87で勝利に貢献した。 プロ11年目の今季、地元ニューヨークに拠点を置くニックスに移籍したウォーカーは、大きな期待を背負ってシーズンインした。しかし、低調なスタートを受け、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)は11月下旬に守備の改善を目指してローテーションからの“ウォーカー外し”を決断。しかし、新型コロナウイルスのヘルス&セーフティプロトコル入りの選手が増えるとともに、ベテランガードのデリック・ローズが負傷離脱し、ウォーカーに思わぬ形でチャンスが巡ってきた。 12月19日(同18日)の古巣ボストン・セルティックス戦で29得点を挙げると、続くデトロイト・ピストンズ戦では21得点、8リバウンド、5アシストをマーク。さらに、12月24日のワシントン・ウィザーズ戦でも今季自己ベストとなる44得点を叩き出した。 迎えたクリスマスゲームのホークス戦、両チームトップの40分間プレイし、10得点(フィールドゴール3/12、3ポイント2/9、フリースロー2/2)、10リバウンド、12アシストとハイパフォーマンスを見せた。 NBAによれば、クリスマスゲームでトリプルダブルを達成したのは史上7人目。オスカー・ロバートソン(計4回)、ジョン・ハブリチェック(1967年)、ビリー・カニンガム(1970年)、レブロン・ジェームズ(2010年)、ラッセル・ウェストブルック(2013年)、ドレイモンド・グリーン(2017年)に続く形となり、ニックスの選手史上初の快挙に、マディソン・スクエア・ガーデンは「ケンバ・ウォーカー! ケンバ・ウォーカー!」コールに包まれた。 『AP通信』は、ウォーカーが「アメージングだよ。夢見ていた瞬間さ。正直、言葉にするのは難しい」と語ったとし、同僚ジュリアス・ランドルの「チームメイトとして、ブラザーとして、ハッピーだよ」というコメントも紹介している。 ウォーカーには、苦しむチームの救世主として大きな期待が懸かることになりそうだ。