ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンと言えば、攻守で何でも器用にこなす多彩さと高いバスケットボールIQ、そして強烈な闘争心の持ち主である。とりわけ闘争心についてはついヒートアップしすぎて、テクニカルファウルを食らうことも少なくない。 しかし、そんなグリーン本人が自分以上の闘争心を持っていると見る選手がいる。チームメイトのクレイ・トンプソンだ。『NBC Sports Bay Area』のインタビューでグリーンは、「自分はクレイジーで、極端で、競争心が強いという評判があるけど、クレイは自分よりも競争心が強いと思う」と語った。 「彼がリハビリしている時にロッカールームに行くと、彼は取りつかれたように喋っている。そのエネルギーはバスケから得ているものだ。試合に出たい、戦いたいという思いからね」 トンプソンは約2年コートを離れていることによる自身に対する疑いの目、そして75周年ベストチームのリストから漏れたことを発奮材料にしているという。なお、最近ではユニフォーム姿で練習を行なう姿が見られ、数週間以内の復帰が見込まれている。 これまで5度オールスターに選出され、相棒ステフィン・カリーとともに3度優勝を経験するなど数々の偉業を成し遂げてきた。しかしグリーンは、そうした実績よりもトンプソンが胸に秘める闘争心について「彼にとって最も大切な事のひとつであり、最も過小評価されている要素でもある」と語っている。長年近くにいる同志ならではの分析と言えるだろう。