アレン・アイバーソンと言えば、“史上最も小柄な得点王”と呼ばれ、大男たち相手に小さな体で得点を量産した超攻撃的ガードだ。2013年に現役を引退し、殿堂入りも果たしているスーパースターが、現役選手を対象に「キラー(Killer)」(試合の流れを読んで相手にとどめを指す選手)を選んでいる。 アイバーソンは元NBA選手のアル・ハリントンとともに、『Bleacher Report』を中心に活躍するスポーツジャーナリストのテイラー・ルックス氏とのインタビューに登場。「あなたは『俺はポイントガードではなく、キラーだ』と言っていた。今、キラーと呼べる選手を5人教えて」と投げかけられ、選手をセレクトした。 「ステフ・カリー、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン……。俺はたくさんのキラーを知っているからな(笑)。ブラッドリー・ビール、彼はキラーだ。ああ、あとはデイム(デイミアン・リラード)さ。彼にもその資格がある」 アイバーソンは高精度シューターのカリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、超絶スコアリングマシンのデュラント、ハーデン(ともにブルックリン・ネッツ)までスムーズに挙げたあと、残りの2人を熟考。昨季リーグ2位の平均31.3得点を挙げたビール、そして、カリーと並ぶ長距離砲であるリラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)を選んだ。 なかでもリラードに関しては、驚異的なシュートエリア、物怖じしない強心臓、勝負強さを高く評価している。 「デイムはモンスターだ。ステフも凄い選手だが、デイムはすべてをやってのける。無礼なヤツさ(笑)。ハーフコートからクールにブザービーターを沈める。彼は恐れや躊躇が一切ない。単なるキラーじゃなく、シリアルキラーなんだ」 これら5人を追随するキラーは現れるのか、新シーズンを含めて期待したいところだ。