ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、2年間の全休を経て、2021-22シーズンに完全復活を期す。全盛期に長期にわたって試合に出られないもどかしさを味わうなかで、人生について「短距離ではなく、マラソン」と忍耐強く生きる重要性を説いている。 トンプソンはステフィン・カリーとともに“スプラッシュ・ブラザーズ”を形成し、高精度のアウトサイドシュートで猛威を振るってきた。しかし、2019年のNBAファイナル第6戦で左ひざ前十字靭帯を断裂して19-20シーズンを全休。今季の完全復活を目指していたが、開幕前のワークアウト中に右足アキレス腱断裂の大怪我を負い、再びリハビリを余儀なくされた。 2019年夏に5年総額1億9000万ドル(約209億5000万円)の超大型契約を結びながら、2年以上も公式戦出場がなく、全盛期の貴重な時間でプレイできなかったもどかしさは容易に想像できる。ただ、トンプトン自身は“マイペース”の必要性を説いている。 メキシコ料理レストラン「チポトレ」で注文を待っている際、TikTokユーザーに人生についてのアドバイスを求められ、このように答えている。 「ありのままの自分でいることさ。人生は短距離ではなく、マラソン。だから忍耐強くいないといけない。オリジナルでいること、そして自分の本質的な価値観を貫くんだ。他人をモノサシにして自分の成功を図らないこと。みんな自分のペースでいいんだ。物質的なことではなく、心の平穏や情熱を注いでいることに関してだね」 次々と課せられた試練を乗り越えてきたトンプソンが、コートで元気にプレイする姿を早く見たいところだ。