日本時間7月18日(現地17日)に行なわれたNBAファイナルの第5戦は、アウェイのミルウォーキー・バックスが終盤で飛び出したヤニス・アデトクンボとドリュー・ホリデーのビッグプレイもあり、123-119で勝利した。 しかし、この第5戦ではヤニスの兄タナシスが健康・安全プロトコル入りによってベンチ入りできなかった。試合後の会見で、ヤニスはコートに立てず悔しい思いをしたであろう兄を慮った。 「彼がどれだけここにいたかったか、チームを助けたかったか、チームのそばにいたかったか、チームを応援したいか、いつも通りみんなにエネルギーを与えたかったか。みんな彼のエネルギーを感じていたから、今日の試合は非常に難しいものだった。でも、自分の仕事をしなければいけない。試合に勝つために、いいバスケットボールをしなくちゃいけないんだ」 そして自身が決めたホリデーとのアリウープの話になると、「タナシスは恐らくテレビの前で叫んでいただろうし、最後のポゼッションではシャツを脱いでディフェンスを始め、汗をかき、ベッドの上で飛び跳ねていただろうね」と、笑いながら語った。 ヤニスにとってタナシスは精神面でも大きな支えとなっている大事な存在だが、第5戦では自身のビッグプレイでその兄を勇気づけた。第6戦でタナシスが復帰できるかはまだ明らかになっていないが、ヤニスはその深い兄弟愛をエナジーに変え、再びコートで躍動するに違いない。