ロサンゼルス・レイカーズは、ポイントガードが補強ポイントの一つと言われている。フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズ、ニューヨーク・ニックスのデリック・ローズらの名前が挙がるなか、にわかにポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードも候補になる可能性があるようだ。 現在のレイカーズは、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの二枚看板体制で、カイル・クーズマは“第3の男”として物足りなさが指摘されてきた。リラードをターゲットの1人にしているとも言われるが、差し出せる駒が少ないのもまた事実。トレードをシミュレートする『ESPN』の『NBA TRADE MACHINE』では、デイビスとリラードの1対1の交換は成立が可能だが、『ClutchPoints』のRP・サラオ記者は3つの検討項目を提示している。 まずは年齢差だ。リラードが30歳で、デイビス28歳と2歳の違いがあるが、サラオ記者は「実際には、2歳の年齢差はそこまでないに等しい」と見立てている。 「レイカーズファンがデイミアン・リラードのトレードでアンソニー・デイビス放出に反対している大きな理由は、デイビスがフランチャイズの未来を担う存在によるところが大きい。デイビスはリラードより若く、全盛期真っ只中だが、リラードはピークを過ぎ始めた可能性がある。ただ、2人はどちらも2012年ドラフト組でNBAキャリア9年。リラードのプレイスタイルは運動能力に依存するものではなく、35歳になっても今と同じように30フィート(約9.14m)の距離からロングシュートを撃てる」 二つ目は、デイビスの怪我の懸念。デイビスの才能に疑いの余地はないが、健康体キープに課題を抱えている。対するリラードはこれまでのキャリアで長期離脱がなく、複数の故障を抱えながらも圧巻のプレイを披露してきた。今季、デイビスが離脱してプレイオフ1回戦負けを喫したレイカーズとしては、怪我による戦力ダウンの可能性は潰しておきたいところかもしれない。 最後に、何よりリラードはリーグを代表するスーパースターであることだ。NBA入りから9年間、チームにコミットし、称賛に値する活躍を見せてきた。ブレイザーズへの忠誠心を強調しているとはいえ、悲願の優勝を叶えるために、レイカーズで“キング”ジェームズと組むシナリオも可能性はゼロではないだろう。