NBAは日本時間7月4日(現地3日)、ロサンゼルス・クリッパーズのパトリック・ベバリーがスポーツマンシップに反する行為をしたとして、1試合の出場停止処分を科したと、バスケットボール部門エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるキキ・バンダウェイが発表した。 事の発端は、クリッパーズとフェニックス・サンズが激突したウェスタン・カンファレンス決勝第6戦。サンズが3勝2敗と王手をかけていたなか、第4クォーター残り5分49秒に、クリス・ポールが3ポイントを沈め、118-92とリードを広げて試合を決定づけた。直後にクリッパーズがタイムアウトを取った際、ベバリーは後方からポールを突き飛ばし、映像検証の結果、テクニカルファウルと判定されて退場となった。 結局、クリッパーズは103-130でサンズに屈し、シリーズ2勝4敗でシーズン終了。ベバリーは7月2日(同1日)、自身のツイッターで「感情がたかぶってしまった」とポールに愚行を謝罪していたが、NBAから1試合の出場停止処分が科された。2021-22シーズンのレギュラーシーズン初戦で適用される予定となっている。 ベバリーは2017年6月、奇しくもポールがヒューストン・ロケッツへ移籍したトレードに絡む形でクリッパーズに加入。粘り強い守備を武器に、2017年にオールディフェンシブ1stチーム、14年と20年にオールディフェンシブ2ndチームに選出されている。所属4年目の今季は、37試合に出場して平均7.5得点、3.2リバウンド、2.1アシスト、0.8スティール、0.8ブロックという成績を残した。