フェニックス・サンズのデビン・ブッカーは、鼻骨骨折により日本時間6月25日(現地24日)に行われたロサンゼルス・クリッパーズとのウェスタン・カンファレンス決勝第3戦にフェイスマスクを着用して出場したが、デトロイト・ピストンズなどで活躍したリチャード・ハミルトンにアドバイスを受けていたという。 シリーズ第1戦で40得点を叩き出したブッカーは、6月23日(同22日)に行われた第2戦で相手のパトリック・ベバリーと頭同士で接触し、顔を2針縫う怪我を負うとともに、鼻骨を骨折。『ESPN』のレイチェル・ニコルズ記者によれば、3か所に骨折があり、腫れは引いたものの、フェイスマスク着用に至ったという。 フェイスマスクは着用すると視野が狭まる感覚があるとも言われるが、ブッカーは「僕が見る必要があるのはバスケット(ゴール)だけだ」と試合前にコメント。その背景には、2004年に優勝したピストンズの主力で、フェイスマスクがトレードマークとなっていたガードのハミルトンの存在があったようで、『The Undefeated』のマーク・スピアーズ記者は、「試合中はマスクを外さないこと」「ドライブの際に目を突かれるのを守るためと考えるように」とアドバイスを受けたと伝えた。 2連勝で迎えたシリーズ第3戦、サンズは司令塔クリス・ポールが復帰したが、ブッカーは40分間のプレイで15得点(フィールドゴール5/21、3ポイント1/7、フリースロー4/4)とシュートタッチに苦戦。後半に逆転を許し、92-106で敗れた。ブッカーは試合後の会見で、フェイスマスクを着用してのプレイについて言及している。 「リップ(ハミルトン)と話をした。彼は僕のお気に入りの選手だ。いくつかのフィードバックをくれた。彼はマスクをつけることにこだわったと言った。ペイントに入ると顔を守る役割を果たしてくれると感じていたようだ」 サンズがシリーズを制するには、ポールとともにブッカーの活躍が不可欠だけに、第4戦以降のプレイに注目が集まる。