ベン・シモンズ、フリースローの難点に元NBAヘッドコーチが言及「プレイオフシリーズを失わせる」

フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)は、アトランタ・ホークスとのイースタン・カンファレンス準決勝でシリーズ2勝1敗としている。1982-83シーズン以来のリーグ優勝を目指すなかで、大型司令塔ベン・シモンズのフリースローがネックになる可能性があると元NBAヘッドコーチが指摘している。 シモンズはNBA5年目の今季、58試合に出場して平均14.3得点、7.2リバウンド、6.9アシスト、1.6スティールを記録。カンファレンス第1シード獲得(49勝23敗)の原動力となり、最優秀守備選手の投票でも受賞したルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)の次点だった。 今回、議論を呼ぶきっかけとなったのは、シクサーズが118-102でシリーズ初勝利を挙げた第2戦の第4クォーターの出来事だ。 114-97で迎えた残り3分19秒、追いかけるホークスはシモンズに意図的にファウルをしてフリースローを打たせる“ハック・ア・シモンズ”を敢行。レギュラーシーズンのフリースロー成功率61.3%のシモンズは相手の思惑通り、フリースローを2本とも外してしまった。その後にドック・リバースHCはタイムアウトを取り、シモンズを下げてシェイク・ミルトンを投入し、逃げ切ることに成功した。 『Bleacher Report』のシェロッド・ブレイクリー記者は、匿名の元NBAヘッドコーチが、シクサーズがプレイオフを勝ち抜くうえでシモンズの存在がネックになる可能性があると語ったとして、そのコメントを伝えている。 「ドックにとっては困難な状況だ。ベンは多くのことをこなすことができ、コーチとしては好きな選手だ。しかし、彼のフリースローシューティングは、プレイオフシリーズを失わせるだろう。第1戦が良い例だ。アトランタがファウルを試みた時、ドックが彼をベンチに下げていなかったら、どうなっていたか分からない」 シモンズがシクサーズの中心選手であることに疑いの余地はないが、リバースHCの臨機応変な起用も求められることになりそうだ。

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