今季終了後にプレイヤーオプションを有しているフェニックス・サンズのクリス・ポールが、その権利を破棄してフリーエージェント(以下FA)になるだろうと『Bleacher Report』のエリック・ピンカス記者が報じている。 ポールはオプションを行使すれば、サンズから4421万1146ドルを得られる。これはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジョン・ウォール(ヒューストン・ロケッツ)に次ぎ、ラッセル・ウェストブルック(ワシントン・ウィザーズ)と並ぶトップ3位タイの金額だ。それをあきらめてでもポールがFAとなるのは、今オフに複数年契約を結ぶためと言われている。ピンカス記者は複数の情報源から聞いた話として、ポールは3年以上で総額1億ドル程度の契約を望んでいるという。なお、ポールは今季のプレイオフでは肩を負傷したが、その怪我が今後の判断に影響を及ぼすかは不透明だとした。 ポールがFAとなった場合、サンズとは3年で1億4070万2685ドル、それ以外のチームであれば3年で1億3679万4277ドルの契約を最大で結ぶことができる。 サンズにとってポールはチームを復活させた功労者である一方で、3年後には39歳となる。さらに2022 -23シーズン終了後にはディアンドレ・エイトンやジェイ・クラウダー、ミカル・ブリッジズがFAとなるのだ。しかもエイトンは前のシーズンのうちに延長契約を結ぶ権利があり、それが大型契約となるのは想像に難くない。 ポールはシーズン中に「ここが大好き」と語っているが、去就については明言を避けていた。サンズ、そしてポールはどのような判断を下すのか。来季の勢力図にも影響を及ぼしかねないだけに、今オフ最大の注目ポイントとなりそうだ。