ブルックリン・ネッツはボストン・セルティックスとのプレイオフ1回戦を4勝1敗で制し、カンファレンス準決勝に駒を進めた。相手はミルウォーキー・バックスで、日本時間6月6日(現地5日)にシリーズ初戦が行なわれる。シーズンの成績こそネッツ(48勝24敗)の方がバックス(46勝26敗)を上回っているものの、直接対決では1勝2敗と負け越している。しかし、そんな結果にもチームは決して悲観的ではないようだ。『BROOKLYNNETS.COM』のトム・ダウド記者が選手たちの声を伝えている。 ジェームズ・ハーデンは「第1、2戦が終わったら、お互いのプレイを知ることになる。だからこそ細かなこと、ボックスアウトだったりボールを奪いにフロアへダイブするなど勝利につながるプレイをできるかが重要で、それをやり遂げた人がNBAで勝つチャンスを得られるんだ」とコメント。勝利への執念と、それを体現したプレイが大切という考えを示した。 バックスは1回戦でマイアミ・ヒートをスウィープで退けており、その間の平均失点はわずか95.4点、被FG成功率も39.5%という驚異の数字を残している。エースのヤニス・アデトクンボは、平均23.5点、15.0リバウンド、7.8アシストと八面六臂の活躍を披露していた。 スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)はアデトクンボについて、「彼が優れた選手である理由は1つじゃない。攻守にわたって4~5つも素晴らしい点がある」と警戒する。ケビン・デュラントも「彼はサイズもあって運動能力も高く、ハードにプレイしてチームメイトも大切にする。そして勝利にこだわる選手」と高く評価する。それと同時に、そんな好敵手との対戦を楽しみにしているという。 「彼のプレイ範囲はどんどん拡大している。今ではターンアラウンドジャンパーを打っているし、3ポイントも決めてくる。2度のMVPと最優秀守備選手賞も受賞している男だ。彼と対峙するというチャレンジを楽しみにしているよ」 ともに1回戦は比較的スムーズに勝ち上がったネッツとバックスだが、カンファレンス準決勝はもつれるシリーズとなるだろうか。