日本時間6月2日(現地1日)にブルックリン・ネッツとのプレイオフ1回戦第5戦に敗れ、プレイオフから敗退したボストン・セルティックスは、ダニー・エインジ球団社長が同職から退くことを発表した。後任は、今季ヘッドコーチ(HC)としてチームを指揮したブラッド・スティーブンスが担うとしている。 新たな役職に就いたスティーブンスは、今回の“人事異動”により空席となった新HC探しを始めることになる。2013-14シーズンからチームを率いてフランチャイズ4位の通算354勝(282敗)を挙げた新球団社長は、3日(同2日)に行われた記者会見にて新HC探しについて以下のように語った。 「新たなコーチを採用するのは、新しいフレッシュな意見を迎え入れるいい機会となる。私のように、ドック・リバース(現フィラデルフィア・76ers HC)の後釜になる必要はないし、ダニー・エインジの穴を埋める必要もない。前任よりもいい結果を残す道筋を見つけるだけでいいんだ」 気になるのはセルティックスのHC候補だが、すでに数名の名前が噂されている。『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者とビンセント・グッドウィル記者によれば、ロサンゼルス・レイカーズのジェイソン・キッドAC(アシスタントコーチ)、今季途中までアトランタ・ホークスを指揮したロイド・ピアース、ロサンゼルス・クリッパーズのチャウンシー・ビラップスACが候補として浮上していると報じた。 なお、2003年に就任した球団社長職を退くことを決断した63歳のエインジだが、その将来は現時点では不透明となっている。そんななか、『Sports Illustrated』のクリス・マニックス記者は、ユタ州のブリガムヤング大出身であるエインジが、ユタ・ジャズのライアン・スミス・オーナーと親密な関係にあるとし、チームのフロントに入る可能性を示唆している。