日本時間5月12日(現地11日)、TDガーデンでイースト7位のボストン・セルティックス(35勝33敗)と同6位のマイアミ・ヒート(37勝31敗)が対戦する。プレイイン・トーナメント回避を狙う両チームの、直接対決第3ラウンドが幕を開ける。 セルティックスは4月8日(同7日)のニューヨーク・ニックス戦から6連勝を飾ったが、その後は4勝7敗と負けが先行している。失速するチームに追い討ちをかけるように、11日(同10日)にはチーム2位の平均24.7点をマークしているジェイレン・ブラウンが、左手首の手術により残りのシーズンを欠場することが発表された。今季キャリアイヤーを過ごしていたキーマンを欠くなか、奮起を求められるのがチームトップの平均出場時間(35.9分))と得点(26.3点)を記録しているエースのジェイソン・テイタムだろう。今季はヒート戦で平均28点、FG成功率56.8%、3ポイント成功率50%と好調で、勝利にはエースの大暴れが不可欠となる。 テイタム以外で注目したいのはエバン・フォーニエだ。3月にトレードでオーランド・マジックから加入したフォーニエは、5月10日(同9日)に行われたヒートとの直接対決で3ポイントシュートを11本中7本(63.6%))沈め、移籍後最多となる30得点、8アシストをマーク。また、マジック在籍時の今季開幕戦でヒートと対戦した際も、25得点と相性は良い。テイタムにマークが集中することが予想されるなか、フォーニエがブラウンの代役としてどこまで得点を伸ばせるかも勝負を分けるポイントになるだろう。 一方のヒートは直近6戦で5勝と調子を上げ、セルティックスに代わり6位に浮上。チームトップの平均21.6点を誇るジミー・バトラーを筆頭に、計7選手が2桁得点のアベレージを残すバランスの良いオフェンスが持ち味だ。先の対戦でも、バトラーが26得点を挙げたほか、5選手が2桁得点を記録して130-124で勝利。イースト5位からファイナル進出を果たした昨季同様に、「台風の目」となりそうな雰囲気を醸し出している。 現在アウェイで3連勝中のヒートは、勝利でプレイオフ確定ラインのイースト6位以上が決定する。また、プレイオフ1回戦でのホームコート・アドバンテージが与えられる同4位浮上の可能性も残されているだけに、勝って現在4位のニューヨーク・ニックス、5位のアトランタ・ホークスにプレッシャーをかけたい。セルティックスにとっては、プレイイン・トーナメント回避の可能性を繋ぐためにも負けられない一戦だ。ホーム最終戦を白星で飾り、残るアウェイ3連戦に向けて勢いを取り戻したい。