2020-21シーズンのNBAも、残り10試合前後とレギュラーシーズンは佳境を迎えている。個人タイトルの行方も気になるなか、『NBA.com』のスティーブ・アシュバーナー記者は恒例の新人王レース予想を実施。ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズが4週連続で1位をキープしている。 今季の新人王レースは、2020年のドラフト全体3位指名でシャーロット・ホーネッツに入団した大型ポイントガードのラメロ・ボールが牽引。史上最年少でトリプルダブルを達成するなど、41試合で平均15.9得点、5.9リバウンド、6.1アシスト、1.6スティールと記録し、受賞が確実視されるほどの活躍を見せていた。しかし、3月に右手首を骨折して無期限の欠場が決まり、争いは混沌とし始めた。 そのなかで、アピールを続けているのがウルブズの“ドラ1”エドワーズだ。前回からの期間で平均20.3得点、5.8リバウンド、3.3アシストを記録。今年1月からシュート成功率を35.8%→37.2%→42.3%→43.1%と毎月アップし、状況判断が大きく改善された。指揮を執るクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)も、「彼がもっと効率的になることを望んでいた」と成長を認めている。 2位はサクラメント・キングスのタイリース・ハリバートンが4位から浮上。この1週間で平均8.0アシストとゲームメイク面で飛躍的に成長を見せている。ヒューストン・ロケッツのジェイショーン・テイトは、2位から一つランクダウンの3位となった。 4位はデトロイト・ピストンズのサディック・ベイ。今季平均11.3得点、3ポイント成功率37.7%をマークしているが、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)の新人3ポイント成功数記録(187本)の更新は徐々に厳しい状況となっている(現在139本成功)。 5位は長期欠場中のボール。一部では、レギュラーシーズン中の復帰も噂されており、新人王へのラストスパートがあるかもしれない。