日本時間4月16日(現地15日)、ブルックリン・ネッツのラマーカス・オルドリッジが自身のツイッターで現役引退を表明した。11日(同10日)のロサンゼルス・レイカーズ戦で不整脈の症状が出たのが理由である。 オルドリッジはそのなかでもプレイを続けたが、夜に症状が悪化。翌日にチームへ報告、病院で診査を受けて症状は落ち着いたものの、「あの夜はこれまでで最も恐怖を感じたことのひとつ」と明かしている。そして「難しい決断」ではあったものの、現役を退くことにしたという。 「これまで15年間、バスケットボールを第一に考えてきたが、今は健康と家族を第一に考える」と投稿している。 ネッツのショーン・マークスGMは、「ネッツの組織はラマーカスの決断を全面的に支持している。ブルックリンでの短い期間に彼がチームへもたらしたものについても評価しているが、彼の健康はバスケットボールよりもはるかに重要だ」と声明を発表している。 オルドリッジは3月29日(同28日)にネッツに入団し、5試合に出場して平均26.0分プレイして12.8点、4.8リバウンド、2.6アシストを記録。現役最後の試合となったレイカーズ戦では23分プレイして、12点、3リバウンド、3ブロックをマークしていた。 キャリア通算では1029試合に出場。プロ入りした2006年から2015年までをポートランド・トレイルブレイザーズ、2015年から3月にネッツに入団するまでをサンアントニオ・スパーズで過ごした。通算では平均19.4点、8.3リバウンド、2.0アシスト、1.1ブロック、FG成功率49.1%、フリースロー成功率81.1%を記録している。 オールスターには2012~16、18、19年と計7回、オールNBAチームには2010-11、2013-14~2015-16、2017-18と計5回選出されている。また、ブレイザーズ在籍中に記録したリバウンド数(5434)とディフェンシブ・リバウンド数(3698)は球団史上最多で、そのほか得点(3位)、ブロック(4位)、FG成功数(3位)、FG試投数(3位)、フリースロー成功数(4位)でも球団上位にランクインしている。 今回のオルドリッジの発表を受けて、ブレイザーズのバスケットボール運営部門社長を務めるニール・オルシェイは、「ラマーカスは伝説的なNBAキャリアの持ち主。トレイルブレイザーとしての彼を、いつでも懐かしく思い出されるだろう」とコメントを発表している。