日本時間4月13日(現地12日)、ビビント・アリーナで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズ(19勝33敗)と、リーグ首位のユタ・ジャズ(40勝13敗)が対戦する。両者は3月19日(同18日)に1度対戦しており、その時はウィザーズが131-122で勝利している。 前回対戦ではアップセットを許したジャズだが、戦績が物語る通り、総合力では間違いなくウィザーズを上回っている。エースのドノバン・ミッチェルと守護神ルディ・ゴベアを軸に、リーグで唯一オフェンスとディフェンスのレイティングでトップ3入り。リーグで最も攻守のバランスに優れたチームと言っても過言ではないだろう。今回は24連勝中と無類の強さを誇るホームで戦えることも、大きなアドバンテージだ。 不安要素を挙げるなら、司令塔のマイク・コンリーが休養、シックスマンのジョーダン・クラークソンが足首の怪我で欠場見込みと、プレイメイカー役が手薄になることか。今季自己最多の5.3アシストを記録するミッチェルと、試合を読む能力に長けたジョー・イングルズの出来が勝負の鍵となる。 逆にいうと下克上の再現を狙うウィザーズは、主力2人を欠くジャズのバックコートを攻めたいところ。前回対戦では、リーグNo.1スコアラーのブラッドリー・ビールが43得点、司令塔のラッセル・ウェストブルックが35得点、15リバウンド、13アシストと躍動し、チームに金星をもたらした。ジャズの堅守を突破するには、2枚看板の活躍は不可欠だろう。11日(同10日)のフェニックス・サンズ戦を背中の張りで欠場したビールの状態は気になるところだが、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「彼がジャズ戦で戻ってくると期待している」とエースの復帰に自信を示している。 ウィザーズでは、古巣対戦となるハウル・ネトにも注目したい。先のサンズ戦ではキャリアハイの24得点を記録。もしビールが欠場となれば先発に入る可能性が高く、2015年にNBA入りしてから4シーズン過ごした古巣に成長した姿を見せ、チームを勝利に導きたい。