ブルックリン・ネッツはケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンの“ビッグ3”に、オールスター経験を持つブレイク・グリフィンとラマーカス・オルドリッジが加わり、スター揃いのスーパーチームが完成した。チームを率いるスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は、多岐にわたるオプションの構想をほのめかしている。 デュラント&アービングのデュオでシーズンをスタートしたネッツは今年1月、4チームが絡む大型トレードで3年連続得点王のハーデンを獲得。デュラントが左ハムストリングの負傷で離脱したなかでも、破壊力抜群のオフェンスを武器にイースタン・カンファレンス2位(24勝13敗)で前半戦を折り返した。 そこに、デトロイト・ピストンズとバイアウト(契約買い取り)で合意し、フリーエージェントになったグリフィン、同様にサンアントニオ・スパーズを退団したオルドリッジが3月に加入。オールスター5人がまだ同時にコートに立ってはいないとはいえ、オルドリッジは日本時間4月2日(現地1日)のシャーロット・ホーネッツ戦で先発して11得点、9リバウンド、6アシストのデビューを飾り、グリフィンはスーパーサブとして5試合で平均8.6得点、4.4リバウンド、2.2アシストの成績を残している。 左ハムストリングの負傷で20試合以上欠場しているデュラントも復帰が近づいており、『Brooklynnets.com』のトム・ダウド記者によれば、ナッシュHCは「今週のどこかで戻ってくる可能性が高い」とコメント。2月下旬から2年目のパワーフォワード、ニコラス・クラクストンも台頭するなかで、ユニットの組み合わせについても語っている。 「ブレイク(グリフィン)、ニック(クラクストン)、ラマーカス(オリドリッジ)から、ケビン(デュラント)とジェフ(グリーン)と5番(センター)はさまざまなオプションがあり、4番(パワーフォワード)も同様だ。時にはスモールラインナップでもプレイできる。ジェームズ(ハーデン)が4番に入ることも可能だ。ケビンをサイズの大きい2番ないしは3番でも使える。とにかくオプションは豊富なんだ。可能性を最大限に引き出すためには準備期間が必要だが、我々にはそれが可能だと思う」 第1シードでのプレイオフ進出も射程圏内に捉えるネッツ。オールスター5人衆が揃い踏みした時、どのようなケミストリーを奏でるのか大いに注目が集まる。