マイアミ・ヒートに移籍したビクター・オラディポが、日本時間4月2日(現地1日)に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で新天地デビュー。エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、「チームにフィットする術を知っている」と実力派ガードに期待を寄せている。 28歳のオラディポは今年1月、ジェームズ・ハーデンのブルックリン・ネッツ移籍に伴う4チーム間トレードに巻き込まれる形でインディアナ・ペイサーズからヒューストン・ロケッツへ。ロケッツでは20試合に出場して平均21.2得点、4.8リバウンド、5.0アシストを挙げていたなかで、トレード最終期限の3月26日(同25日)にヒート入りが決まった。 4月2日のウォリアーズ戦ではスタメンで起用され、23分間のプレイで6得点(フィールドゴール2/8、3ポイント0/4、フリースロー2/5)、3リバウンド、5アシスト、2スティールを記録。シュート成功率こそ低かったが、速攻からのダンクやユーロステップでのレイアップ、バム・アデバヨへのアリウープなど軽快な動きを見せ、116-109の勝利に貢献した。 『AP通信』のティム・レイノルズ記者によれば、スポールストラHCは「彼は経験があり、チームにフィットする術を知っている。ディフェンスで圧力をかけられる選手だ」と語り、対戦したウォリアーズのステフィン・カリーも、「彼はディフェンスに別の存在感をもたらし、得点オプションも与える。ヒートはイースタン・カンファレンスのチャンピオンで、目に見えて良くなった」とオラディポ加入の効果に太鼓判を押していたという。 オラディポ自身も、チーム一丸となって戦うヒートのスタイルが自分に合っていると考えているようだ。 「自分のためではなく、何かのためにプレイする。犠牲心は勝利において最も重要で、僕はそれに慣れている。より良い選手、良い人間になり、チームが勝つのを手助けする役に立つはずだ」 現在イースタン・カンファレンス5位(25勝24敗)のヒートだが、オラディポ加入で終盤戦の巻き返しに向けてギアを上げてきそうだ。