日本時間3月4日(現地3日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太が当日行なわれたデトロイト・ピストンズ戦後にメディアのインタビューに答えた。そのなかで、2月20日(同19日)にミネソタ・ティンバーウルブズの新人アンソニー・エドワーズが自身の頭越しにダンクを決めたシーンについて振り返り、「ブロックに行かないという選択肢は絶対にない」と力強く語った。 エドワーズがベースラインからリングにアタックしたこの場面、渡邊は果敢にブロックに跳んだものの、結果的にダンクを決められた上にファウルもして3点プレイとなってしまった。さらにダンクの派手さもあいまって、SNSを中心にこのシーンの写真や動画が拡散。コメディアンのケビン・ハートが自身のインスタグラムで面白おかしくコメントし、渡邊自身のインスタグラムにも悪質なコメントが書き込まれるという事態となっていた。 記者にエドワーズのダンクについて問われた渡邊は、「話す機会があればなと思っていた」と明かした上で、次のように自身の見解を語っている。 「ああいうダンクをかまされると笑い者にされますし、悪い意味で有名になってしまうんですけど、僕にはあのダンクをブロックにいかないっていう選択肢は絶対にあり得ないです。あれを見過ごして簡単に2ポイントやられるぐらいなら、ダンクをされた方がいい。ネット上で広まるのを恐れて、(ああいう状況では)避ける人がほとんどなんですけど、僕がそれをやってしまうとチームに居るべきじゃないしプレイタイムをもらうべきではないと思っているので。あのプレイに関しては3ポイントプレイをやらせてしまったという部分が僕の反省点。別にダンクされたからと言って、同じシチュエーションがあったら毎回跳びますし、100回のうち99回ダンクされても、1回ブロックできる可能性があるなら、僕は必ずブロックに跳びます」 渡邊の守備力はチームも認めるところで、今日のピストンズ戦も当初は相手チームの得点王であるジェレミー・グラントとマッチアップする予定だったという(グラントは欠場)。周囲の雑音に惑わされず、「改善しなければいけない部分は多い」と常に高みを目指し続けるマインドを見れば、渡邊のピークがまだまだ先にあるはずということが分かるはずだ。 ラプターズは5日(同4日)、敵地TDガーデンでボストン・セルティックスと対戦する。ピストンズ戦ではパスカル・シアカムを筆頭に5人が健康・安全プロトコルにより欠場していただけに、再び渡邊に出番が与えられるに違いない。