NBAは日本時間3月8日(現地7日)のオールスター開催か近づき、2020-21シーズンもまもなく“折り返し地点”を迎える。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者は、恒例となっている現時点での今季MVP候補をランク付け。フィラデルフィア・76ers(以下、セブンティシクサーズ)のジョエル・エンビードが1位に浮上した。 シクサーズは、2月26日(同25日)にMVP候補のルカ・ドンチッチを擁するダラス・マーベリックスを破るなど直近5試合で4勝。22勝11敗でイースタン・カンファレンス首位をキープしている。その原動力となっているエンビードが前回の2位から1位に浮上した。エンビードは直近3試合でシュート成功率26.4%と苦しみながらも、その分フリースローで計34点を稼いでいる。 ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、「彼のサイズは周知の事実だけど、ポストゲームはみんなが思っているよりもはるかに効率的だ」と語り、インサイドでの支配力を生かしていく姿勢を示している。リーグ4位の平均29.6得点、同10位の11.2リバウンドを誇るエンビードが、シクサーズの成功の鍵を握っているのは間違いない。 直近3回のランキングで1位だったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、2位となった。これは、アンソニー・デイビスを負傷で欠き、チームが4連敗を喫した影響が大きい。2月21日(同20日)のワシントン・ウィザーズ戦では、43分間プレイするなど負担が増加しており、コンディション面の不安が指摘され始めている。 36歳のジェームズ自身は、「俺は自分の仕事をしていて、それを高いレベルで体現しようとしている。シーズンを通して休みを要求したことは一度もない。『レブロンは休みを取るべきだ』とこの5~7年間聞いてきたけど、俺はそれでも元気にプレイしている。俺自信がプレイできると思えば、コートに立つ。それがすべてだ」と問題ないことを主張。デニス・シュルーダー復帰で負担は少し軽減されるかもしれない。 3位はナゲッツのニコラ・ヨキッチだ。チームは2月に入って5勝7敗と失速しているが、ヨキッチ自身は月間平均27.3得点、シュート成功率53.9%、3ポイント成功率47.1%、フリースロー成功率96.4%と好調をキープ。前回の5位から2つ順位を上げた。 そのほか、リーグ2位の平均30.0得点を記録するゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが変わらず4位。前回3位のデイミアン・リラード(平均29.6得点、8.0アシスト)が5位に後退した。