12月10日(日本時間11日)、ロサンゼルス・クリッパーズがポール・ジョージと契約延長を交わしたと発表した。 契約内容は公表されていないが、ジョージの代理人であるアーロン・ミンツ氏から4年総額1億9000万ドル(約197億8000万円)の契約になるとの情報を得たと、第一報を報じた『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えている。また、契約最終年になる2024-25シーズンはプレイヤーオプションになるという。 クリッパーズのバスケットボール運営部門のローレンス・フランク代表は、「NBA屈指の2ウェイプレイヤー(攻守両面に優れた選手)を長期で維持することになった。我々のフランチャイズ、そしてファンにとって重要な瞬間だ」と今回の契約についてコメント。 今季よりチームを指揮するタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)も「ポールはここ10年間、リーグで最も万能な選手の1人として活躍を続けてきた。彼はオンボール、オフボールどちらでもプレイでき、得点のバリエーションも豊富。また、ほぼ全てのポジションを守ることもできる。彼のスキルとリーダーシップは、今後我々がやっていくすべてにおいて不可欠なものだ」と称賛している。 また、数日前にクリッパーズの選手として引退したいという思いを明かしたジョージも、契約成立に至った喜びを語った。 「南カリフォルニアで育った子どもにとって、家族や友達が観に来られるロサンゼルスでプレイするのは夢だった。ここを“ホーム”と呼べることを誇りに思うし、チームがコート内外で成功できるよう手助けできることを楽しみにしている」 ジョージは、2010年のドラフト1巡目全体10位指名でインディアナ・ペイサーズに入団。2年目から 先発に定着し、翌シーズンにはMIPを受賞した。ペイサーズで7年間過ごしたのち、2017年7月にビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニスとのトレードでオクラホマシティ・サンダーに移籍。クリッパーズには2019年7月に、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー、ダニーロ・ガリナーリ(現アトランタ・ホークス)らとの交換で加入し、昨季は平均21.5得点、5.7リバウンド、3.9アシスト、1.4スティールという成績を残した。 キャリア通算では652試合に出場し、平均20.0得点、6.4リバウンド、3.4アシスト、1.7スティールを記録。オールスターには6回出場しており、オールNBAチームに5回、オールディフェンシブチームには4回選出されている。