ミルウォーキー・バックスと契約延長を結ぶか否かが注目されるヤニス・アデトクンボだが、今は12月22日(日本時間23日)に開幕するシーズンに集中しているという。『AP通信』のスティーブ・メガージー記者が伝えている。 9日(同10日)の会見でアデトクンボは、21日(同22日)がデッドラインとなる契約延長について「今はそのことについては考えていない」と具体的な明言を避けた。 「自分のエージェントであるアレックス(サラトシス)、ジョン・ホースト(ゼネラルマネージャー)、そしてバックスのオーナーシップがそれについて話しているのは知っている。僕は自分自身がどうすれば成長できるか、チームメイトの成長をどうやれば手助けできるか、また、土曜日(同6日)に始まるプレシーズンに準備することに集中している」 アデトクンボとバックスの契約は2020-21シーズンが最終年であり、21日までに契約延長を結ばなければアデトクンボは来年のオフにフリーエージェントとなる。2年連続でシーズンMVPに輝いた26歳の絶対的エースに対し、バックスは5年2億2000万ドル(約229億円)超えのスーパーMAX契約をオファーしていると言われている。 まだサインには至っていないが、アデトクンボを説得するべくチームは今オフに戦力補強を敢行した。一時はトレード合意が報じられたボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)こそ逃すも、ドリュー・ホリデー(前ニューオーリンズ・ペリカンズ)を筆頭に、DJ・オーガスティン(前オーランド・マジック)、ブリン・フォーブス(前サンアントニオ・スパーズ)、トーリー・クレッグ(前デンバー・ナゲッツ)ら実力者を獲得。アデトクンボもチームが見せた動きを「素晴らしい」と称賛している。 「加入した選手たちはみんな守備ができるし、チームの助けになるよ。ホリデーがチームにいる意味はとても大きい。彼はリーダーとして、そして人としても素晴らしい。守備も得点も出来るし、僕らが必要としていた存在だ」 26歳の大黒柱をミルウォーキーに引き止めることに全力を尽くしたバックス。シーズン開幕前に、この努力が実を結ぶのか見ものだ。