ミルウォーキー・バックスはドリュー・ホリデー(ニューオーリンズ・ペリカンズ)に続き、ボグダン・ボグダノビッチ(サクラメント・キングス)の獲得合意にこぎつけたようだ。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とアンドリュー・ロペス記者が連名で伝えている。 2020-21シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)となるエースのヤニス・アデトクンボを引き留めるべく、今オフの補強に本腰を入れるバックスは、制限付きFAとなるボグダン・ボグダノビッチのサイン&トレードでキングスと基本合意に至ったという。バックスはボグダノビッチに加えてジャスティン・ジェームズも獲得し、代わりにドンテ・ディビンチェンゾ、アーサン・イリヤソバ、DJ・ウィルソンの3選手をキングスへ放出する。 プレイメーク力を備えた攻撃的ウインガーのボグダノビッチは、母国のセルビアとトルコで実績を積み、2017年にキングスと3年契約を締結。スタメンと途中出場の両方を起用にこなし、NBA3年目の昨季は61試合に出場して平均15.1得点、3.4リバウンド、3.4アシスト、1.0スティールをマークした。 昨季1試合の平均3ポイント試投数でリーグ4位(38.9本)だったのに対し、成功率はリーグ18位(35.5%)にとどまったバックスにとって特に大きいのは、ボグダノビッチのシュート力だ。28歳のシューターは、昨季平均7.2本の3ポイントを打ち、成功率37.2%、リーグ24位の成功数164本をマーク。キャッチ&リリースの3ポイントに関しては成功率が40.7%まで上がり、ディフェンスを広げてアデトクンボがドライブするスペースを空けるうえでも効果を発揮するだろう。 バックスは昨季67試合で先発を務めたウェスリー・マシューズがプレイヤーオプション破棄で完全FAになる見込みで、オフの補強状況によってはボグダノビッチがシューティングガードのレギュラーを任されるかもしれない。