ニューオーリンズ・ペリカンズの7代目指揮官に就任したスタン・バン・ガンディ新HC(ヘッドコーチ)は、10月27日(日本時間28日)にオンラインで就任会見を実施。フランチャイズの将来を担うザイオン・ウィリアムソンについて、ポジションを制限せずに起用していくプランを語った。『ESPN』のアンドリュー・ロペス記者が伝えている。 ペリカンズはアルビン・ジェントリーHC体制5年目の今季、最終順位はウェスタン・カンファレンス13位(30勝42敗)に終わったが、1月にNBAデビューを飾ったウィリアムソンと司令塔ロンゾ・ボールのホットラインは大きな武器となり、平均23.8得点を記録したブランドン・イングラムは最も飛躍した選手に送られるMIPを受賞、JJ・レディックとドリュー・ホリデーのベテラン勢も陰でチームを支えた。 ウィリアムソンはルーキーイヤーに右膝半月板損傷で大きく出遅れただけに、2年目の来季に健康体をキープできるかはチームの命運を大きく左右するポイントだ。HC通算523勝(384敗)を挙げているバン・ガンディ新HCも、20歳の若き怪物が秘める可能性に太鼓判を押す。 「ザイオンはあのサイズで信じられないほどのプレイメーカーだ。ファストブレイクをリードできるし、ドリブルからパスもできる。インサイドで自分よりも大きな選手相手にフィニッシュするのも可能だ。とにかく彼は多才な選手なんだ。4番(パワーフォワード)か5番(センター)と決めつけるのはふさわしくない」 また、新指揮官は会見の中で、可能な限りウィリアムソン中心のチーム作りを進めることを示唆している。 「分析を続けながら、ザイオンともどんなことをしたいか話をし、何が最適かを見つけようと思う。彼をどのポジションでプレイさせるか、その周りにどんな選手を置くのがベストか、それが重要だ。彼のポジションを制限するつもりはない。シーズン開幕から時間が経過するにつれて、私が思っている以上のことができるようになるだろう」 2020-21シーズンこそリーグに旋風を巻き起こせるか、新生ペリカンズの戦いには熱視線が注がれることになりそうだ。