ロサンゼルス・レイカーズのラジョン・ロンドは、今季加入した新天地で司令塔としてセカンドユニットを牽引。特にプレイオフでの活躍が光り、チーム10年ぶりのリーグ制覇に貢献した。 ロンドにとっては、ボストン・セルティックス時代の2007-08シーズン以来となる2度目のタイトル獲得だ。当時はプロ2年目の若手ながら、ケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレンとともにスタメンを張り、将来を大きく期待されていた。しかし、その後にチームとの関係がこじれ、14-15シーズン途中にダラス・マーベリックスへ移籍。ただ、マーベリックスでもリック・カーライルHC(ヘッドコーチ)と上手くいかず、シーズン終了後にはチームを去っている。 『ESPN』のレイチェル・ニコルズ記者は、出演したポッドキャスト番組『The Full 48』で、当時ロンドには2チームからしかオファーが来ず、全盛期を迎える年齢であったなかでこの不人気ぶりにショックを受け、「これ以上続けたくない。バスケットボールから離れるかもしれない」と引退も考えていたと明かしている。 結果的にロンドは、翌15-16シーズンはサクラメント・キングスと契約。その後、シカゴ・ブルズ、ニューオーリンズ・ペリカンズを経て、18-19シーズンにレイカーズへたどり着いた。 そして今シーズンの栄冠で、セルティックス、レイカーズというNBAを代表する2つの名門で優勝を達成した史上2人目のプレイヤーとなった。2014-15シーズン終了後に、現役続行を決断したことは間違いでなかったことを、自らのプレーで証明したと言っていいだろう。