オクラホマシティ・サンダーのクリス・ポールは、トレードの噂が飛び交い、周辺が騒がしくなっている。ニューヨーク・ニックスやフィラデルフィア・76ersが新天地候補に挙がるなかで、今季リーグ王者に輝いたロサンゼルス・レイカーズも有力候補になる可能性があるようだ。 『Bleacher Report』のエリック・ピンカス記者によれば、イースタン・カンファレンスのチーム幹部が「クリス・ポールはロサンゼルスに戻ってきたいと思っている」と話しているという。歴代7位の通算9653アシストを誇る名司令塔のポールだが、これまでのNBAキャリア15年間は優勝とは無縁だった。今年35歳と少しずつ引退の時が近づくなかで、タイトルへの強い思いがレイカーズへと導く可能性があるとの見解を示している。 「クリス・ポールの優勝という夢が実現するのは分かっている。レブロン・ジェームズが彼を愛し、信頼しているのは周知の事実だ。彼はぴったりな存在だろう。リスクがあるように思われるが、さらにステップアップするために大きな動きをしなければいけない場合もある。ウォリアーズも、クリッパーズも、今季より強くなるかもしれない。ナゲッツも後退することはないだろう。競争は激しくなっている。クリス・ポールのような3人目のスコアラー、なおかつプレイメーカーを務められる選手を獲得するのに頭を悩ませることはない。私がレイカーズ、あるいはレブロンであれば、それを追及する」 今季、本格的な再建に舵を切ったサンダーへ移籍したポールは、チームリーダーとしてウェスタン・カンファレンス5位(44勝28敗)に導き、自身も平均17.6得点、5.0リバウンド、6.7アシスト、1.6スティールを記録して4年ぶりのオールスター復帰を果たした。来シーズンにサンダーと推定4100万ドル(約43億円)の契約を残し、21-22シーズンにはプレイヤーオプションを行使すれば4400万ドル(約46億5000万円)で契約を継続できる状況だ。 ピンカス記者は、レイカーズがポールをトレードで獲得する場合、5人の駒が必要になるとして、カイル・クーズマ、ダニー・グリーン、クイン・クック、エイブリー・ブラッドリー、ジャベール・マギー、さらには2020年のドラフト1巡目28位指名権を挙げている。 ジェームズ&ポールのスーパースターデュオが誕生した場合、レイカーズはリーグ2連覇に向けて一気に加速するかもしれない。