メンフィス・グリズリーズとサクラメント・キングスでヘッドコーチ(HC)の経験があるデイブ・イェーガーが、フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のアシスタントコーチに就任したと、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者と『NBC Sports Philadelphia』のノア・レビック記者が相次いで報じた。 インディアナ・ペイサーズの次期HCになる可能性も報道されていたイェーガーだが、最終的にはシクサーズのドック・リバース新HCをサポートする道を選んだようだ。 2007年にグリズリーズのアシスタントコーチに就任したイェーガーは、2013年にHCに昇格。3年連続でチームをプレイオフに導くも、そこで期待された結果を残せず2016年5月に解任され、2016-17シーズンから2018-19シーズンにかけては再建中のキングスを率いた。6年のHCキャリアで通算245勝247敗(勝率.498)の成績を残している。 イェーガーは2018-19シーズンにキングスのオフェンスをアップテンポスタイルに変え、前年リーグ最下位だったチームのペース(1試合あたりのポゼッション数)を3位にアップさせた実績がある。そのため、就任会見で攻撃のテンポを上げたいと語っていたリバースHCが目指すオフェンス戦術にイェーガーは適任だと、レビック記者は主張した。 ただ、来季もシクサーズの契約下にある、ジョエル・エンビード、トバイアス・ハリス、アル・ホーフォードといった面々は、スピーディーなオフェンスに適した人材だとは言い難い。現実と理想にギャップが感じられるなか、イェーガーという新たな仲間とともにリバースHCはどのようなチームを作り上げるのか。