2019-20シーズンのNBAはロサンゼルス・レイカーズの通算17回目の優勝で幕を閉じ、オフに突入した。新シーズンに向けた移籍動向が注目を集めるなか、レイカーズのラジョン・ロンドはプレイヤーオプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になるという。『BasketballNews.com』のクリス・シェリダン記者が報じた。 2018年7月に完全FAでレイカーズに加入したロンドは、今季開幕前にベテラン最低保証額で1年間+プレイヤーオプション付きの再契約を結んだ。レギュラーシーズンは右手骨折による離脱こそあったが平均7.1得点、5.0アシストを挙げると、今プレイオフ(21試合中16試合出場)では、1970-71シーズン以降のポストシーズンにおけるベンチプレイヤーの最多アシスト記録(105本)を樹立。ボストン・セルティックスとレイカーズの両チームで優勝を達成した史上2人目の選手となった。 来年2月に35歳を迎えるなか、260万ドル(約2億7000万円)の契約を破棄して完全FAになる見込みだという。シェリダン記者は「彼は間違いなくオプトアウト(契約破棄)する」という関係者証言を紹介しているが、レイカーズ退団が決定したわけではなく、「オプションを行使しなくても、レイカーズと再契約する可能性はある」と伝えている。 ロンドはファイナル終了直後、『ESPN』の番組『First Take』で「エージェントと腰を据えて話すけど、今はFAについて考えたくない」と語っていたが、ロンドのプランは急速に進んでいるようだ。 今オフにはトロント・ラプターズのフレッド・バンブリート、マイアミ・ヒートのゴラン・ドラギッチ、ユタ・ジャズのマイク・コンリー(アーリーターミネーション・オプション)といったポイントガードが移籍市場に出る可能性がある。この3人が現所属を離れる決断をした場合、その後任を求めるチームのターゲットになり得るとシェリダン記者は見立てている。 果たして、熟練のロンドは来たる新シーズンでどのチームのユニフォームを着ることになるのだろうか。