ヒューストン・ロケッツは10月15日(日本時間16日)、ダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)が辞任することを発表した。 2007年にロケッツの幹部入りを果たしたモーリーGMは、2012年にオクラホマシティ・サンダーからトレードでジェームズ・ハーデンを獲得。圧倒的な得点力を誇るサウスポーを中心としたチーム作りで、ハーデン加入から8年連続プレイオフに進出してきた。 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、2007年5月以降、モーリーGMの下でロケッツが行ったトレード計77件は、フィラデルフィア・76ers(78件)に次ぐNBA2位の数字。ハーデンだけでなく、クリス・ポール(現オクラホマシティ・サンダー)、ラッセル・ウェストブルックなどスーパースターの獲得を実現させてきた。 しかし、ロケッツは今プレイオフで最終的に優勝したロサンゼルス・レイカーズに屈してカンファレンス準決勝敗退。2019年3月に5年間の契約延長にサインしていたモーリーGMだが、ティルマン・ファティータ・オーナーに辞任を申し出て、13年間続けてきた現職にピリオドを打つことで合意したという。 ウォジナロウスキー記者によれば、新型コロナウイルスの世界的流行の最中、大学生の2人の子供たちとの時間を大切にしてきたモーリーGMは、将来的なNBAでの現場復帰の可能性は除外していない一方で、そのほかの分野に視野を広げることを決心しているようだ。 なお、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)が退任して不在の新指揮官決定までは、モーリーGMは“特別顧問”としてチームをサポートする見込み。後任にはバスケットボール部門副代表のラファエル・ストーン氏が昇格する予定となっている。 今季途中に大胆なスモールラインナップに舵を切ったロケッツだが、新シーズンはチーム作りが大きく変わるかもしれない。