ロサンゼルス・クリッパーズは10月15日(日本時間16日)、タロン・ルーAC(アシスタントコーチ)と新HC就任で契約合意に至ったという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。 クリッパーズは今季カンファレンス準決勝で敗退後、契約を2年残していたドック・リバースHCの退任が決定(その後フィラデルフィア・76ersの新HC就任)。次期HC探しはルーACの“内部昇格”を視野に、ゴールデンステイト・ウォリアーズのマイク・ブラウンAC、ミルウォーキー・バックスのダービン・ハムACらとの面談を行ってきた。 そのなかで、15日午後にルーACとの交渉が進展。ウォジナロウスキー記者によれば、新HCとして、5年契約に合意したという。 現役時代にロサンゼルス・レイカーズでコービー・ブライアントやシャキール・オニールともに優勝2回を経験したルーACは、引退直後の2009年から指導者の道へ。ボストン・セルティックスとクリッパーズでリバースHCの補佐を務めると、2015-16シーズン途中にクリーブランド・キャバリアーズの指揮官に抜擢。レブロン・ジェームズ(現レイカーズ)、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)を擁するロースターを率いて、いきなりNBAチャンピオンに導いた。 3年連続でファイナル進出を果たしたのち、2018-19シーズン開幕直後に解任。今季は再びクリッパーズでリバースHCのアシスタントを務めていた。HCとしての通算成績は128勝83敗(勝率60.7%)を記録しているが、今回の“昇格”にあたってクリッパーズの主要選手から大きな支持を得ているという。 また、ルー新HCのサポート役として、2004年のファイナルMVPであるチャウンシー・ビラップスがアシスタントに就任する見込み。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者も「チャンシー・ビラップスをリード・アシスタントコーチに招聘」と伝えている。 カワイ・レナード、ポール・ジョージの二枚看板を擁しながら、今季もカンファレンス準決勝の壁を越えられなかったクリッパーズ。ルー新HC就任でチームがどのように生まれ変わるのか、注目が集まる。