ヤニス・アデトクンボの“獲得レース”最右翼はマブズ? 米記者が主張「ヤニスは第3のスターを求めている」

ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、来シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)になる。バックスは5年総額2億3000万ドル(約244億円)以上のスーパーマックス契約をオファーして慰留する見込みだが、ダラス・マーベリックスが獲得レースの最右翼に立つ可能性があるという。 『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者は、同局の番組『The Jump』で「ダラス・マーベリックスは、アデトクンボ獲得レースで先頭に立つことになるだろう」と主張。また、獲得を実現させるためには、クリスタプス・ポルジンギスの活躍がポイントになるとしている。 「重要なことは、ヤニスを含めたフリーエージェントになる選手たちは、3人目のスターを求めているということ。だから、ポルジンギスは健康を維持することで、第3のスターになれることを証明する必要がある。彼らは2021年のために、その席を開けておくつもりだ。今年、主要なフリーエージェントを獲得するとは思えない。来年まで待っているんだ」 アデトクンボ、カワイ・レナードとポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ/プレイヤーオプション)、クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー/プレイヤーオプション)、ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)といったスーパースターが市場に出る2021年オフに対し、今オフは大物が少ない。そこでマーベリックスは、キャップスペースに空きができる次のオフまで待ち、アデトクンボ獲得に力を注ぐのではないかとウィンドホースト記者は見立てている。 マーベリックスと言えば、大型司令塔ルカ・ドンチッチが2年目の今季にオールスター初出場を果たすなど、スーパースターに上り詰めた。レギュラーシーズンでチーム2位の平均20.4得点、9.5リバウンドを挙げたクリスタプス・ポルジンギスは、プレイオフで痛めた右膝の手術を行ったが、長期離脱を強いられるものではない見込み。この二枚看板に、今季史上12人目となる2年連続MVP受賞の快挙を成し遂げたアデトクンボが加わるとなれば、リーグでもトップクラスの“ビッグ3”が完成することになる。 ボールを支配するドンチッチとアデトクンボの共存など、未知数な部分もあるとはいえ、4年ぶりのプレイオフ進出を果たして復活の道を歩み始めたマーベリックスにとっては、ラグジュアリータックス(贅沢税)を支払ってでも実現させたいシナリオかもしれない。

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