2019-20シーズンのオクラホマシティ・サンダーは、周囲の予想を良い意味で裏切る快進撃でプレイオフ出場を果たした。しかし、チームをまとめ上げたビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)が、プレイオフ1回戦敗退後に契約更新をせずに退任(その後シカゴ・ブルズのHCに就任)したこともあり、チームは来季再建のフェーズに入ると予想されている。 そこで去就が注目されるのが、今季の躍進の立役者である司令塔のクリス・ポールだ。今季は平均17.6得点、6.7アシスト、5.0リバウンドを記録し、4年ぶりのオールスターにも選出されるなど、35歳となった今もトップクラスの選手であることを証明。2年総額約8500万ドル(約90億円/2021-22シーズンはプレイヤーオプション)という高額契約はネックとなるが、優勝を狙うミルウォーキー・バックスやフィラデルフィア・76ers、確固たるリーダーを探すニューヨーク・ニックスが獲得を狙っていると噂されている。
そんななかポールは、10月4日(日本時間5日)に行われたNBAファイナル第3戦をバーチャルファンの1人として観戦。試合途中にインタビューに応じると、サンダーでプレイする喜びを語った。その内容を『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が紹介している。 「僕は、とにかくプレイするのが好きなんだ。ビリー・ドノバンとチームメイトは本当に素晴らしかった。僕にとってはキャリアの晩年期だが、とても幸せだと思っている。35歳となっても高いレベルで競うことができていて、今後もそれを続けていくつもりだ」 来季は、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーなどの若手を軸に、将来に向けたチーム作りを進めていくことが予想されるサンダー。そのため、今シーズン終了後にフリーエージェントとなる32歳のダニーロ・ガリナーリをチームが残留させる可能性は低く、また、残りの契約が1年となるデニス・シュルーダーとスティーブン・アダムズを放出する可能性も一部で指摘されている。 サプライズチームとして今季リーグを盛り上げたサンダーは、来季どのようなロスターで開幕を迎えるのか。また、そこにポールの名前はあるのか、オフシーズンの注目となる。