フィラデルフィア・76ersは10月1日(日本時間10月2日)、ロサンゼルス・クリッパーズの指揮官を退任したドック・リバースと新HC(ヘッドコーチ)の契約を結ぶことで合意したという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。 76ersは今季、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの二枚看板を中心としたチーム作りで3年連続ポストシーズン進出に成功。しかし、プレイオフ1回戦でボストン・セルティックスに4連敗で敗退を余儀なくされ、8月24日(同25日)にブレット・ブラウンHCの解任に踏み切った。
ウォジナロウスキー記者のレポートによれば、ヒューストン・ロケッツ前HCのマイク・ダントーニ、クリッパーズのAC(アシスタントコーチ)を務めているタロン・ルーらが後任候補として名前が挙がっていたなか、76ersのエルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)はリバースのクリッパーズ退任が決まった9月28日(同29日)にすぐさま代理人であるロニー・クーパー氏へ連絡。76ersの新HCに興味があるかを確認したという。 リバースは9月30日(同10月1日)にフィラデルフィア市内に入り、ジョシュア・ハリス、デイビット・S・ブリッツァーをはじめとする76ersのオーナー陣と面談を実施。クリッパーズHC退任からわずか3日で、76ersと5年契約を結ぶことで合意に至った。 2013-14シーズンにクリッパーズのHCに就任したリバースは、在任7年間でレギュラーシーズン通算356勝208敗(勝率63.1%)をマーク。プレイオフにも6回進出したが、カンファレンス準決勝の壁を打ち破れず、あと2年契約が残っていたとされるなかで退任が発表されていた。 アトランティック地区で指揮を執るのは、ボストン・セルティックスを率いていた2012-13シーズン以来。歴代11位の通算943勝を誇るリバースが、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの二枚看板を中心にどのようにチームを作り上げるのか、注目が集まる。