アダム・シルバーNBAコミッショナー、2020-21シーズンの開催方法に言及「普通の夏を取り戻したいという声もある」

アダム・シルバーNBAコミッショナーは9月30日(日本時間10月1日)、ファイナル第1戦のティップオフ前に記者会見を実施。2020-21シーズンの開幕は早くて来年1月との見解を改めて示した。 NBAは7月31日(同8月1日)からフロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)でシーズンを再開させた。当初は来シーズンの開幕を12月1日(同2日)に予定していたが、NBAファイナルを戦う2チームのオフが2か月未満となってしまうことから、クリスマス以降に変更となる噂が浮上。シルバー・コミッショナーは9月22日(同23日)に『The Citizen by CNN』に出演した際、「(開幕は)来年1月が最良だと信じています」と来年1月までずれ込む可能性を示唆していた。 『ESPN』のティム・ボンテンプス記者は、シルバー・コミッショナーがファイナル第1戦前の会見でも、2021年初頭までは開幕しない見込みだと話した様子を伝えている。

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「選手たちには家族や子供がおり、普通の夏を取り戻したいという声もたくさんあります。我々は正しい解決策を見つけようとしています。問題はいつ(通常の)サイクルに戻るかです。(2021年7月に予定されている東京)オリンピックの問題もあります。それについては少し話してきましたが、オリンピック自体がどうなるか不透明です。もう一度言いますが、正しい解決策を見つけなければいけないのです」 開幕がずれ込むなどシーズンの開催期間に変動が出れば、労使問題が発生する可能性も否めない。それでも、シルバー・コミッショナーは必ず着地点は見つけられると考えているようだ。また、ホームアリーナへの観客動員を目標としていることにも言及している。 「交渉が必要な問題があるのは間違いありません。私たちは選手会と建設的な関係を築いています。すべての情報を共有しているし、様々なビジネスモデルをともに模索していきます。難しい交渉もあるでしょうが、これまでのように解決できることに期待しています」 「私の知る限りでは、来シーズンの開幕前に(新型コロナウイルスの)ワクチンが流通している可能性はほとんどありません。だから、ワクチンの開発を前提条件とは考えていません。アリーナを1万9000人と満員にできないにしても、ソーシャルディスタンスの観点から設定した適切なプロトコルと精度の高い検査を行なうことで、ファンをアリーナに戻せると思っています」 バブル内で新型コロナウイルスの感染者を出すことなく、ファイナル終了目前までこぎつけたNBA。2020-21シーズンがどのような形で開催されるのか、引き続き熱視線が送られることになりそうだ。

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