デンバー・ナゲッツは、9月26日(日本時間27日)に行われたロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス決勝第5戦で107-117と敗れ、シリーズ1勝4敗でフランチャイズ初のNBAファイナル進出は夢と消えた。今プレイオフで得点源として奮闘したジャマール・マレーは、チームの窮地を救えずに悔しさをにじませた。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が伝えている。 敗退危機の状態で第5戦に臨んだナゲッツは、レイカーズに必死に食らいつくも、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを中心とした攻撃を止められず。最終クォーターに突き放されて力尽きた。
19得点、8アシストを記録したマレーだが、シュート成功は17本中7本(うち3ポイント4本中0本)にとどまり、ターンオーバーも5回犯すなどミスも目立った。試合後、怪我を押してプレイした影響が少なからずあったことを明かしている。 「右足に大きなあざがある。試合中ずっと僕を苦しめた。シューズを変えても、意味がなかった。骨挫傷も負った。こういったことはみんなには言いたくなかったし、痛みを乗り越えてプレイしてきたけど、今日は少し苦しんだ」 プレイオフ1回戦、カンファレンス準決勝と史上初の2シリーズ連続で1勝3敗から逆転突破を果たしたナゲッツ。カンファレンス決勝でも再現が期待されたが、3度目の奇跡は起こらなかった。それでも自身2度目のプレイオフで50得点を2回記録するなど攻撃を牽引し続けたマレーに対し、ニコラ・ヨキッチは「彼はアメージングなリーダーだ。怪我を負いながらも、ファイターとして、素晴らしいシューターとして、素晴らしいプレイを見せた」と労いの言葉を送った。 ただ、マレーはエースのプライドと言わんばかりに敗退を悔やむコメントを残している。 「バブルで80数日過ごし、長い時間プレイした。今日はチームメイトを助けるために必要なエネルギーがなかった。この試合に関してはもっと上手くプレイできた。ここまでいい戦いぶりだったと思うけど、敗者でありたくない。負けるのは嫌なんだ」 この悔しさを糧に、マレーが5年目の来シーズンにどのような成長曲線を描くのか、興味深いところだ。