シカゴ・ブルズのビリー・ドノバン新HC(ヘッドコーチ)は9月24日(日本時間25日)に就任後初のビデオカンファレンスを行い、かつての強豪復活に意欲を覗かせた。『ESPN』のエリック・ウッドヤード記者が報じている。 今季カンファレンス11位(22勝43敗)に沈み、3年連続でプレイオフ進出を逃したブルズは、2シーズンにわたってチームを指揮したジム・ボイレン前HCを8月14日(同15日)に解任。新指揮官を獲得に動くなか、オクラホマシティ・サンダーでの5年間で通算243勝157敗(勝率60.8%)をマークし、今季限りで契約が満了したドノバンHCに白羽の矢が立った。
ブルズのバスケットボール運営部門代表を務めるアルトゥラス・カルニショバス氏は、ドノバンHCのサンダー退任が決まると同時にすぐにコンタクトを取ったことを明かす。 「コミュニケーションを取り続ける努力を惜しまず、ビリーにシカゴが次の“着陸地点”だと証明するようにした。彼の履歴書を見れば、我々のビジョンを売り込むことが最も重要なことだった。結果的にそれができた」 電話や対面での面談を経て、招聘が正式決定したドノバン新HCは、マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンを擁し、1990年代に2度の3連覇を果たしたブルズ復活のミッションにやりがいを感じているという。 「歴史、組織。ブルズはバスケットボールにおいて、大きな意味を成している。印象的なフランチャイズであり、その一部を担えることは非常に魅力的だった。多くの仕事が必要になることは分かっている」 今季チームトップの平均25.5得点を記録したエースのザック・ラビーンも、「ハッピーだ。(ドノバン)就任のニュースを聞いてすぐにテキストメッセージを送ったし、彼と話もした。素晴らしい選手になるための指導が受けられることに興奮している」と語っている。 フロリダ大で2度の全米チャンピオンに輝いたカレッジ界の名将が、どのような形でブルズに新しい風を吹かせるのか。その手腕に注目が集まる。