ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが9月22日(日本時間23日)、アメリカの伝統あるニュース誌『タイム』が選出する「世界で最も影響力のある100人」に名を連ねた。 アデトクンボはNBA7年目の今季、レギュラーシーズンで平均29.5得点、13.6リバウンド、5.6アシスト、1.0スティール、1.0ブロックをマーク。史上12人目となる2年連続MVP、史上3人目の最優秀守備選手とMVPの同時受賞を果たした。
バックスのみならず、リーグを代表するスーパースターとなったアデトクンボに対し、NBA通算得点1位(3万8387得点)、歴代最多のMVP受賞6回を誇る名センターのカリーム・アブドゥル・ジャバーが推薦文を寄せている。 「ヤニス・アデトクンボは2年連続でMVPを獲得したが、それ以上のポテンシャルを秘めている。真のスポーツヒーローは、見る者の心を震わせる力がある。ヤニスはすでにプレイヤー・エフィシエンシー・レーティング(貢献度)でNBA記録を保持しているが、それを更新していくのは間違いない。おそらく後世で記録が破られることがない域にまで達するだろう」 「ただ、スポーツヒーローは記録以上の存在だ。ヤニスは自分の信念の下、模範を示している。ミルウォーキー・バックスをプレイオフ進出に導き、彼とバックスはプレイをボイコットしてNBAにストライキの波を起こし、地元で起こったジェイコブ・ブレイク銃撃事件に抗議した。私はかつて、彼の名前が何を意味するのかヤニスに聞いた。彼は『王冠がやってきた』という意味だと教えてくれた。まさにその通りだ」 今プレイオフではカンファレンス準決勝でマイアミ・ヒートに敗れてまたしても涙をのんだが、アデトクンボがこの壁を乗り越えた時、本当の意味でジャバーの言う“真のスポーツヒーロー”になれるのかもしれない。